Thoughts on Plymouth Brethren History and Characteristics

プリマス・ブラザレンの歴史と特徴

プリマス・ブラザレンの量的空間的拡大(3)

Scotland

スコットランドにプリマス・ブレズレン派の集会がいくつか存在したことは、ダービーがスコットランド訪問した際に確認したことが、1838年に彼が出した手紙に集会の存在に関する記載があることからわかる。

また、ある集会はバプテスト派から分離した人のみを受け入れたことがわかっている。

1842年までに、Glasgow, Paisley Kilmarnockに存在したことが確認されている。1840年代には、伝統的なカルヴァン派的な神学への反発に加え、Charles Finney(1792-75)の影響もあり、Evangelical Unionが結成されている。この時代の他の運動同様、聖書のみのは当然で、その結果として、信条などへの同意は制約を受けるとして否定的な側面を見せている。このEvangelical Union脱退組の中から集会が生まれている。ウェスレー派のBowesという人物や他のウェスレー派の人々も一時期このグループで活動した。

スコットランドの集会は、1859年のリバイバルとそれに続くMoodyやそのほかの人々による福音伝道大会が生み出したものである。但し、スコットランドは、長老派Presbyterianism教会との結びつきが強く、その結果このグループの拡大はゆっくりしたものになる。

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英国全体の拡大の背景について

1840年に、A.N.Grovesはイングランド及びアイルランドに200余りのプリマス・ブラザレン派の施設が存在することに言及している。1850年代までにイングランドで非常に広がり、アイルランドでは一定の認識されるまでになった。婚姻関係と友人関係の存在は、新しいプリマス・ブラザレン派の施設の空間的、また信徒数での量的拡大をしていく過程で有効に機能したことが知られている。この教会設立の動きは、開拓伝道するという意思を持ち、ある程度その活動をする余裕のある個人によって主に、行われた。無論、これまで述べてきたように既存教会からの分離派の存在も空間的、量的拡大の要因とはなった。

なお、この段階では、集会の指導者たちは、中産階級の教育のある人々であり、その多くは、元聖職者であった。後に、労働者階級の人々の割合が急増するが、19世紀後半に入るまでは、その多くは、中産階級の教養や余裕のある人々が中心的な役割を果たした。プリマス・ブラザレン派はメソジスト派のような労働者階級の人々が指導者となることもあるようなある種民主的な体制ではなかったのであり、ある面、個人の余裕に依拠した教会運営が行われたのである。

WealthVicFamily

Victoria朝時代の豊かな過程の姿

感想

プリマス・ブラザレン派はある面、貴族や中産階級(といっても現在の日本で言えば上流階級に相当する)の人々が、その資金的余裕、時間的余裕がある中で、現実的な側面として、当時の既存教会、とりわけ、国教会で、多くの人々に対する福音が聖書から語られていないことへの問題意識から生まれてきたことは、現代日本のプリマス・ブラザレン派の関係者の間でどの程度認識されているのか、ということは非常に疑問であると思う。

当初ブリテン諸島で始まった時にこの資金的に余裕のある人々によるプリマス・ブラザレン派の集会(教会)の運用が行われた結果、指導者層(長老や執事)などの権限の大きさがあったように思う。さらに、指導者層をになった人々には、その社会的地位の高さと経済的余裕もあり、当時もまた今も社会階級が強く残る英国社会の中において、そのような立場の人々が立場にふさわしい地位を占めることがプリマス・ブラザレン派の社会や運営者となることが当然とされたように思われる。また、これらの人々が実際の社会運営に様々に日常的にかかわっていたようである。集会内における指導的地位の高さとその運営がこれらの階層の人々の持つ社会運営能力と、それらの人々が提供可能な財産を基盤とできたこともあり、これらの社会的地位の高い人々の組織運営経験や余裕が一種の緩衝材になり個別集会の運用においても、あまり激しい問題を起こしにくかったようにおもわれる。

とはいえ、Bloodyという言葉が好きなブリテン人らしく、指導者同士が論争するときは極めて激しい論争になり、結果、Open(Independent)と Exclusive(Connexial)に分かれていくことになることも起きているようにも思う。

聖書本文とは直接関係のないことではあるが、現在の日本のキリスト集会派の状況を考える際の前景として、これらの社会的な構造がもたらす諸側面というのは、ある程度は考慮に入れた方がよいのではないか、とは思う。

 

 

 

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